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秋の彩り イチョウ [短いストーリー]

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小学校の時

学校の校庭に沢山あったイチョウの木

ポプラの木とこのはっぱが黄色に染まる頃

そろそろ寒くなって、冬が来るねって思った

私が育った小学校時代の冬はかなり雪が降っていた

思い出す、楽しかった頃のこと

イチョウの落ち葉の道を滑って転んだこと

葉っぱを沢山掴んで、葉っぱの紙ふぶきで遊んだ

あっという間に時間は経って

夕焼けが綺麗だった

 

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共働きで、時々母が遅く帰ってくる時

自転車で遠くの電停まで迎えに行く

夕焼けを背景に、母が両手いっぱいにスーパー袋を抱え

田んぼ道を歩いてこちらに向かって歩いてくる

夕日を背に真っ暗な姿が

徐々に母の姿になっていく

なんだか・・・・涙がにじんだ

でも、母に見られないよう直前に袖で拭う

「おかえりなさい」

「ただいま」

「ただいま」

「おかえり」

 

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秋は寂しい想いもあるけれど

暖かい想い出もある

そんな想い出が私の中にいつもいつもよみがえり

母への想いが募る・・・

子を持って初めて知る親の愛もあるけれど

大人になれば親の愛は無償だと自然にわかってくるんですね


タグ:イチョウ
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ヒャッホー♪ [短いストーリー]

ぼくはキボシカミキリムシ。
ちょっと今、取り込み中。
いつもは羽で飛ぶんだけど、今日はスカイダイビングとやらに挑戦!
落ちるってこんな感じなんだね・・・風が気持ちいいや。

あ、そんなに下から覗き込まれるとは・・・・・
あんなとこやこんなとこ、丸見えじゃないか・・・恥ずかしいからやめてよ。
それに気が散るし、折角の楽しさに集中したいんだけどな~。

 

お~もうすぐ着地。
ちょっと余裕なところ、見てちゃおうかな~♪
ニコッ~~☆  ひきつり笑いに見えるかな?しまったな。
長い髭が風になびいてカッコイイ??

 

おっと、もうすぐ地面だ!
着地の準備しなくちゃ。
じゃ~君ともそろそろお別れだね。

あ、ここは道路じゃないか、やばいなぁ~。
車に気をつけてな、また何処かで逢おう~。

 

とかなんとか言ってるようなキボシ君でした。
種明かしは・・・・・ご察しの通り、フロントガラスに珍客でした。(笑)

 

 


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母の手作りの思い出 [短いストーリー]

小学校まで私は母の手料理で育ちました。
普通にサラリーマンの父とパートの仕事をする母、
そして、頭のいい3つ上の姉の4人家族。

母はお金を節約するため、料理や衣服を工夫してました。
既製品のレトルトや冷凍食品インスタントもの・・・
ほとんど食べたことはありません。

春になるとフキノトウ、土筆、つわぶき、田ぜり、ユキノシタ、
嫁菜、よもぎ、コンフリ、のびる、ぜんまい、わらび・・・・
色んな野草を山に、田んぼに、土手に採りに行きました。

5月になるとタケノコを掘りに行き、海に潮干狩り、
畑に苗を植えました。

夏は畑の夏野菜、トウモロコシ、木苺、野苺。

秋は芋掘り、根野菜の収穫。


小麦粉からうどんを作ってくれたり、寿司を握ってくれたり、
揚げたての天婦羅、手作り餃子。ぬか漬け、奈良漬、らっきょう、梅干。
手作りドーナッツ、卵と牛乳でプリン、ミルクセーキ、
バナナジューストマトジュース。
中でも、一番思い出すのはヨモギ団子。

姉には勉強という得意なものがあったんですけど、
私と言えば、勉強も好きではなく、出来も悪かったので、
なんの取り得も無かったことが両親に対して、
引け目でもあったのでした。

だた1つ、勉強以外何にでも興味を持つ子で、
そんな私に母はヨモギ採取の仕事をくれました。
嬉しかったですね♪沢山、ヨモギを原っぱから採ってくると、
母は本当にほめてくれました。
そしてそのヨモギを茹でて一緒にスリコギですり鉢の中の繊維質な葉を
細かく細かく擂り潰していく共同作業は楽しかった。

春になり通学途中にヨモギの葉が青々としてくると
「ねね、ヨモギ団子作らないの?」って母によく言ってました。(笑)


一変して中学から親の都合でつらい日々もあり、
時にそんな母を恨んだこともありました。
でも自分が年を取り、親の気持ちや事情が分かる年になると、
尊敬の念でいっぱいです。
色んなことは本当に懐かしいステキな思い出です。

親が身を削ってまでも大切にしてくれたこの命。
生きる意味があるとかないとか、そんなことはどうでもいい、
子供がいるとかいないとか、そんなこともどうでもいい、
ここに私がいることは、確かにこの命をこの世に出してくれた母と父がいる。
それだけで、生き抜く意味は充分ではないでしょうか。

 


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貧乏自慢?(笑) [短いストーリー]

一昨日、お友達と・・・・と言ってもちょっと目上の方々なので、
何と言っていいのかしら?ん~お友達でいいですね?(笑)

4人で少し離れた郊外にある雑貨屋巡りに出かけました。
3軒程梯子して、廃校になった校舎をカフェにしてる店で珈琲タイム。

雑貨ってなんであんなに高いんでしょうね~(笑)
それでも売れているし、お客さんも平日というのに
後から後から来られて、繁盛してる感じです♪

店で私はいいな~っと思う品物を見ては、
「う~ん・・・これはこうして作られてるのか!」
と呟きながら、自分でも作れそうなものを
頭で記憶して、値段見て、びっくりする。

そういえば、昔母が毛糸や布で洋服を作ってくれてたっけ。
思い出しました。うちにはブラザー編み機がありました。
きっとなけなしのお金を叩いて買ったと思います。
だって、うちは凄く貧乏でしたから。(笑)

実を言うとうちにはお風呂がありませんでした。
今はあまり聞かないようになりましたけど、
”長屋”に間借りしていました。

台所は無く、流しのような手洗い場のようなそんな横にガス台1個。
大人の腰ほどのワンドアの冷蔵庫。

玄関・・・らしき勝手口を上がるとすぐ部屋。
トイレというよりは便所と書いた方がしっくりといく、
ボットン式の木の鍵がある懐かしいもの。

テレビは14型の室内アンテナで白黒。チャンネルを変える度微妙に調整。
それでもテレビがあることは凄かった。(笑)
あ、そういえば、昔のテレビってどうして別珍の布が
被さってあったのでしょうね?見る時に捲り上げてませんでした?(笑)

洗濯機は外。手動脱水機付き!これが分かるあなたは40代ですね?(笑)
洗濯板はまだまだ健在でした。
当時の洗濯機はあまり落ちがよくなかったようです。
母が玄関先でよく長屋の奥様方と井戸端会議しながら
洗濯板でゴシゴシ洗ってました・・・今となっては
まったく見かけない風景ですね。胸が熱くなります。


車?何でしょうね~そんなハイテクなもの。
私が小学校に上がる頃、オンボロの中古車を父が母に
相当頼み込んで買ったみたいですね。(笑)
それまではずっと電車とバスと歩きでした。
私は幼い頃、小児喘息と肺炎を拗らせていてほぼ毎日のように
母は私を負ぶって少し離れた病院へ歩いて通っていました。
タクシーもバスも乗るお金が無かった。

去年あたりから、『佐賀のがばいばあちゃん』が評判ですね。
あれほどにはうちは貧乏ではなかったので、
ちょっとホッとしています(笑)

そういえば、その母も今月の6日で喜寿を迎えました。
数えの歳ではなく、実年齢ですね。
働いて働いて・・・・70歳まで働いて・・・
その間、大病もして入院して手術も何回したでしょう。
それでも働いて、ずーっと働いていた姿しか記憶に無いです。

そして身体を壊しもう身体が思うように動かなくなって
仕事を辞めて、また病院通いしてます。
自分の身体もたいへんなのに、私の身体を気にしてる毎日です。

母親ってスゴイですよね。女がスゴイのでしょうか?(笑)


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アングラ映画のような [短いストーリー]

昨日のブログ記事で思い出したことがありました。
小学校のある朝の通学途中、通学路に面するクリークに
何か泥の塊のようなものがありました。

そこには数人の小学生がそれを棒でつついていました。
動かない何か・・・私と友達は屈んでそれが何であるか?
確かめずにはいられない性格の二人は
横から、上から、見た結果、『どぶねずみの屍骸』と判明させた。

大人の頭ほどもある大きなねずみ。
まず、運ぶことは不可能。
大人に知らせて役所で処分する考えなんてまったく
働くことも無く、しばらく見つめたまま・・・。

登校時間が気になりそのまま学校へ行きました。
そして、帰りもそのねずみを見て帰り、
そして翌日の朝も、帰りも、翌々日もまた同じ。
そんな日が続いた時、幼いながらも、
その屍骸が変化してるのに気が付きました。

段々痩せてきてる・・・・
季節は冬、虫が湧くこともなく、
外傷もなくねずみは何かによって小さくなってる。

そして、毎日見ること数ヶ月。
とうとうねずみは骨と毛皮だけになって、
いつしか、ペッタンコになり、
大雨の翌日、何かしらあったような痕跡だけが
シミのように残っていました。

白黒のアングラ映画のように
自然の摂理を普通に見ていた幼い頃、
学校では教えない何かを学び取っていたように思い出しました。


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桜の木の下で・・・。 [短いストーリー]

 

2月の下旬、日本で一番早く咲く河津桜を見に
勇んでその公園に車を走らせた。
地方のニュースで取り上げられたから、
公園の駐車場はいつになく賑わっていた。
デジカメを片手に目的の桜を目指して
歩いていくと、公園の一角にまるで天女が舞い降りたように
誇らしげにその桜は遠くからも伝わるような
満面の笑みを称えていた。

吸い込まれながら足が桜の木の下へ運ばれていく。
日本中の櫻(櫻貝)を集めてひっくり返したような
桜色のベールに包まれた。
ふと・・・足元に目をやると根元には一面、鈴のように命を
噴出してる白と黄色のコントラストがあった。
春を告げる水仙でした。
桜を間近で見たい、撮影したいという気持ちを抑えて
水仙を踏まないように望遠を駆使して桜を撮っていたら・・・。

バキッ!ボキッ!バリバリ。グシャグシャ。と音がする。
見ると、二人の親子、母親と息子だろうか?
歳は60過ぎた母と40前後の息子。
その二人は各々片手にデジカメを持ち、
下などお構いなしで桜の根元まで入っていた。

パシャパシャ!パシャパシャ!・・・二人撮影中。
本当に綺麗な桜の花で、至近距離で拝みたいほど人の感性を惑わせる。
私の所まで来れば結構間近に桜を見れるのに・・・・。
でも、親子は必死に水仙を踏みまくって撮影に没頭してる。

「綺麗だね、でも日陰で暗いね。あ、あっちの方は日が当たって
綺麗なピンク色が撮れるよ。鮮明に撮れそうだ」
「あ、いいねーここいい写真撮れるよ。」
そんな会話が続く。そして水仙は折れていく。


ついに言ってしまった・・・。いや気が付くと声にしていた。

「水仙、踏んでますよ。」

 

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